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Amazon Echo VS Google Home~家庭用音声AIアシスタントの比較

はたして家庭のIoTデバイスとして市場を制するのはどちらでしょうか?

Amazon EchoとGoogle Homeが注目を集めています。ストレートに言ってしまえば、この2つは「スピーカー」です。ただし、音声認識と人工知能で人間と対話して操作ができます。人間に喩えるなら、音楽を奏でる「口」だけでなく、人間の命令を聞く「耳」と「頭脳(人工知能)」を持ったスピーカーといえるでしょう。もはやスピーカーのジャンルを超えているかもしれません。

ベッドに潜り込んだあとで、なんとなく眠れなくて「ああ、バッハのゴールドベルク変奏曲が聴きたいなあ。この曲かけて!と言えば音楽がかかるといいのに」と考えたことはありませんか?

Amazon EchoやGoogle Homeが、その夢を叶えようとしています。音声認識で音楽を再生することはもちろん、照明を消したり、室内の温度を調整したりすることも可能になります。さらに進化すると、施錠や防犯のモニタリング、電気利用量を自動的に適正化するなど、ライフスタイルを大きく変える可能性があります。

Amazon EchoやGoogle Homeの日本上陸はしばらく後になるでしょう。未来のスマートホームを担う2つのデバイスが、どのようなものであり、どんなことができるのか比較します。

 

先行者Amazon EchoはAlexaが有利に

Amazon Echoは2014年に登場。高さ23.5cm、幅8.4 cmの円筒形をしています。筐体の色は黒と白。現在は、手持ちの外部スピーカーを接続できる小さな「Echo Dot」、ポータブル型の「Amazon Tap」という製品もラインアップに加わりました。

音声認識のために、本体にはノイズキャンセルの機能を備えた7つのマイクが装備されています。音楽再生中にも遠い場所からの音声を認識するスグレモノです。音声を認識すると、本体の上部にある青いリングが点灯します。

スピーカーで音楽を流しながら、Alexa Voice Service(AVS)によって音声で選曲などのコントロールが可能です。音楽はもちろん、iPhoneのSiriのように「Alexa!」と呼びかけて、「今日の天気は?」など質問に答えてくれます。ニュースやオーディオブックの読み上げ、Amazonの商品を注文することも可能です。

AVSをサードパーティーに公開し、Alexa Skill Kit(ASK)というフレームワークを定義したことにより、Skillを使ったサービスが増加。ドミノピザを注文したり、Uberでクルマの手配をしたり、サードパーティーと連携したサービスが増加しました。

音楽サービスのSpotifyや、健康管理のウェアラブルデバイスFitbitなどもSkillを作成しています。他にも、ライトやスイッチのオン/オフ、室内の温度の調整などができるSkillのサービスを展開している企業があります。

フォードやフォルクスワーゲンをはじめとする自動車メーカーではAlexaの採用が決まり、大手PCメーカー各社でも搭載製品が増えています。音声認識アシスタントの領域では、Alexaは一歩突き抜けた存在になりました。

 

Google Homeはちょっとオシャレ

 

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Amazon Echoのライバルとして登場したのがGoogle Homeです。発売は2016年11月。大きな遅れを取りました。発売当時で、Amazon Echoはアメリカで300万台以上の販売実績があり、Skillによるプラットフォームも3,000を数えていたといわれます

インテリアのオシャレさでは、Google Echoの方が優れたデザインのようです。ただ、どこかしら、加湿器かアロマデフューザーのようですが。

上部はスパッと斜めに切ったような形状で、下部のベース部分は取り替え可能。部屋に合わせて好きな色にすることができます。素材にはメタルとファブリック(布の生地)があります。

Amazon EchoのAlexaに対して、Google Homeには「Google Assistant」が搭載されています。Google Homeに話しかけると、上部の斜めに切れた部分にあるグーグルカラーのライトが点灯します。質問と回答を繰り返すことによって、機械学習によって、少しずつユーザーの理解を深めていきます。

便利なところは、Google Castに対応したアプリであればアプリから音楽を再生できること、複数のスピーカーとも連携できること、Chromecastの機能を使ってテレビに接続してYouTubeなどの動画を再生できることです。

アラームやタスク、スケジュール管理にも使うことができ、かわいらしい外見だけに、生活に溶け込んだアシスタントになりそうです。

 

現時点ではAmazonが優勢? しかし勝負はこれから

ファーストムーバーアドバンテージ(先行者利益)という言葉があります。

Google Homeの発表時にGoogleのCEOスンダー・ピチャイ氏も認めていますが、現状では、スピーカー型音声認識アシスタントの市場を最初に切り開いたAmazon Echoが優勢といえそうです。AVSをサードパーティーに公開したことで、Skillを使ったサービスが拡大した戦略の効果も大きいでしょう。

ただ、問題もあります。音声認識の精度自体が高くないこともそのひとつ。子供がEcho Dotに検索をお願いしたところ、Alexaがセクシー動画を探し出して大人たちが大慌て、という海外の動画が話題を呼びました。

日本上陸はいつ、どれぐらいの価格になるでしょう。以下のビデオは英語ですが、Amazon EchoとGoogle Homeに歌わせたり認識を比較したり試しています。一足先に体験してみたい方はどうぞ。

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ValuePress!「Amazon Echo」
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